ヒノワで生まれた卵や、いただいた卵を孵卵器に入れて、孵化に挑戦していました。
と言っても、私は孵卵器を選んだだけで、息子がセッティングし、様子を見てくれていました。
直径5㎜ほどの小さな範囲で、殻が外れ、薄膜が時折、ひくひくと動くのが見え始めてから半日ほど?
フリースクールの子どもたちと出かけて帰ってきたら、出てきていました!
まだ羽が湿った状態で、よたよたと。
その時点であと二つ殻が割れているものが…。
子どもたちがいる間に一つ、生まれました!!!
殻から出てくる瞬間も見ることができて、感動。
ぐいぐいぐいっっと動いて、ぱたん、と動きが止まり。
大丈夫か?と思うと、またぐぐぐっと動く。
殻から出てきたばかりのヒヨコは、
首が弱弱しく、毛が濡れて、目は開いて、どこが頭なのか、なかなか分からず。
動いて休んで、動いて休んでのリズムは、人間の赤ちゃんと似てるのかもね…
なんて思いながら、我が子たちの出産の時を思い出していました。
出ようとするときは、私も陣痛で痛みがきて、休憩して、また痛みが来て。
ぱたん、と動きを止めるヒヨコ。
動きは止まっていても、はあはあと呼吸でもしているかのように、心臓辺りが大きく動いています。
これが鼓動ってものかな?
精一杯頑張って、疲れて動きが止まる。
きっと我が子たちも、こうやって頑張って、力尽きて眠って、また頑張って…と出てきたんだろうな。
お?きっと私もこうやってこの世に出てきたわけだ。
教員時代は、自分ちで鶏育てて、産んだ卵を手にして、孵化させて孵化の瞬間をじっと見つめるなんて、こんなリアルすぎる授業はできなかった。
「こっちに来て見てね~。」「感想は言える?」
なんて、野暮な声かけも要らず、子どもたちは、何度も走って様子を見に来て、わくわくしながら思ったことを口にしている。いや、叫んでる。
こんな授業ができるようになるとは、幸せだ~。
動物を飼っていると、簡単に出かけられないし、
オスヤギが強くなりすぎ、私ではどうにもならず、角で攻撃されるのが怖くて、扱えなくなっている。
息子に負担をかなりかけている。
でも、赤ちゃんはかわいい。ヤギの赤ちゃん時代もかわいかった。
今、隙あらば私を背後から襲ってくる雄鶏も、来たときは小さくてかわいかった。
命の始まりは、細く、弱弱しく、湿っている。
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